2026年8月09日

「緊張しやすい」「いつも不安が頭から離れない」「動悸や胃の不快感が続く」――このような症状に対して、心療内科や精神科でよく使われるお薬の一つがタンドスピロン(商品名:セディールなど)です。
当院でも、不安症状が強い方に比較的よく処方しています。
タンドスピロンはどんな薬?
タンドスピロンは、脳内のセロトニンという神経伝達物質の働きを調整することで、不安や緊張をやわらげる薬です。
ベンゾジアゼピン系(いわゆる睡眠薬や抗不安薬の一部)とは作用が異なり、依存性が少ないとされています。
どんな症状に使われるの?
不安感が続く
緊張しやすい
人前で強く緊張する
動悸や息苦しさがある
胃の不快感や吐き気など、不安に伴う身体症状
イライラしやすい
不安障害、適応障害、うつ状態に伴う不安などで用いられることがあります。
すぐ効く薬ではありません
タンドスピロンは、飲んですぐに強い効果を感じるタイプのお薬ではありません。
一般的には、数日〜1週間ほどで変化を感じ始め、2〜4週間程度で効果がはっきりしてくることが多いです。
そのため、「効かない」と自己判断して中断せず、医師と相談しながら継続することが大切です。
眠気はある?
比較的眠気は少ない薬ですが、個人差があります。
飲み始めや増量時には、眠気、ふらつき、めまいを感じることがあります。車の運転や危険を伴う作業は注意してください。
主な副作用
比較的副作用の少ない薬ですが、次のような症状がみられることがあります。
眠気
めまい
ふらつき
頭痛
吐き気
胃部不快感
多くは軽度で、続けるうちに軽くなることが多いです。つらい場合は受診時にご相談ください。
依存性はありますか?
タンドスピロンは、一般的な抗不安薬(ベンゾジアゼピン系)に比べて依存や耐性が生じにくいとされています。
そのため、長期的に不安症状を整えたい方や、抗不安薬をなるべく減らしたい方に適した選択肢となることがあります。
飲み方のポイント
毎日決められた回数で服用する
飲み忘れた場合は、気づいた時点で1回分を服用(次の時間が近ければ1回飛ばす)
自己判断で急に中止しない
効果を安定させるため、継続して飲むことが重要です。
よくある質問
Q. 頓服として飲めますか?
タンドスピロンは、頓服よりも定期的に飲んで効果を積み重ねる薬です。
Q. 睡眠薬ですか?
睡眠薬ではありません。不安が和らぐことで眠りやすくなる方はいますが、主な目的は不安の改善です。
Q. 他の薬と一緒に飲めますか?
多くのお薬と併用されますが、飲み合わせの確認が必要です。現在飲んでいる薬やサプリメントを受診時にお知らせください。
不安は「気の持ちよう」だけで改善するものではなく、脳や身体の働きが関係しています。タンドスピロンは、不安によって張りつめた状態を少しずつ和らげ、日常生活を送りやすくするためのお薬です。
最後に
「最近ずっと緊張している」「不安で疲れてしまう」という方は、一人で抱え込まずご相談ください。
TOMOぬくもりメンタルクリニックでは、お一人おひとりの症状や生活に合わせて、薬物療法だけでなく生活面も含めてサポートしています。
執筆・監修
TOMOぬくもりメンタルクリニック
院長 藤田 朋大(医師/精神科・心療内科/産業医)
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蒲田心療内科・精神科|TOMOぬくもりメンタルクリニック
〒144-0052 東京都大田区蒲田5-9-10 大月ビル4F
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