2026年6月06日

40代後半から50代にかけて、「以前より疲れやすくなった」「眠れない」「気分が落ち込みやすい」「急に汗が出る」といった症状を感じる方は少なくありません。これらの症状は、更年期障害によるものかもしれません。
更年期とは、閉経の前後約10年間(一般的に45~55歳頃)を指します。この時期は女性ホルモンであるエストロゲンの分泌が大きく変動し、自律神経や心身のバランスに影響を与えます。
更年期障害の主な症状
更年期障害では、さまざまな症状が現れます。
ほてり、のぼせ(ホットフラッシュ)
発汗
動悸
めまい
肩こり
頭痛
不眠
イライラ
不安感
気分の落ち込み
疲労感
症状の現れ方には個人差があり、身体症状が中心の方もいれば、精神的な不調が目立つ方もいます。
女性ホルモンを採血で測定する意義
更年期障害は症状から診断されることが多いですが、採血によって女性ホルモンの状態を確認することも重要です。
主に測定するのは、エストラジオール(E2)、卵胞刺激ホルモン(FSH)、黄体形成ホルモン(LH)です。
更年期に入るとエストロゲンが低下し、それを補おうとしてFSHやLHが上昇する傾向があります。そのため採血を行うことで、現在のホルモンバランスを客観的に把握できます。
また、更年期障害と似た症状を呈する病気として、甲状腺疾患やうつ病、不安障害などがあります。採血結果や症状を総合的に評価することで、より適切な診断と治療につなげることができます。
ただし、更年期はホルモン値が日によって変動するため、採血結果だけで診断が確定するわけではありません。症状や年齢、月経状況などを含めて総合的に判断することが大切です。
更年期障害でよく使われる三大漢方
更年期障害の治療では、漢方薬が有効な選択肢となります。なかでも代表的な「三大漢方」があります。
当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん)
冷え性やむくみ、めまい、疲れやすさが目立つ方に用いられます。比較的体力が低下している方や、貧血傾向のある方に適しています。
加味逍遙散(かみしょうようさん)
イライラ、不安感、気分の落ち込み、不眠など、精神的な症状が強い方に処方されることが多い漢方です。ストレスによる不調を伴う更年期症状にも用いられます。
桂枝茯苓丸(けいしぶくりょうがん)
のぼせやホットフラッシュ、肩こり、頭痛などが目立つ方に適しています。血流改善を目的として用いられることが多く、比較的体力のある方に向いています。
漢方薬は同じ更年期障害でも、症状や体質に応じて使い分けることが重要です。
一人で悩まずご相談ください
更年期障害は、「年齢のせいだから仕方がない」と我慢される方が少なくありません。しかし、適切な診断と治療によって症状を軽減できる場合が多くあります。
当院では、症状の評価に加え、必要に応じて女性ホルモンの採血検査を行い、一人ひとりの状態に合わせた治療をご提案しております。漢方治療を中心に、生活習慣のアドバイスや必要な検査も含めてサポートいたします。
最近なんとなく体調が優れない、気分の浮き沈みが気になるという方は、お気軽にご相談ください。更年期をより快適に過ごすためのお手伝いをさせていただきます。
執筆・監修
TOMOぬくもりメンタルクリニック
院長 藤田 朋大(医師/精神科・心療内科/産業医)
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蒲田心療内科・精神科|TOMOぬくもりメンタルクリニック
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