2026年9月19日

「休職したけれど、何をして過ごせばいいのかわからない」
「仕事を休んでいることに罪悪感がある」
「早く復職しなければと思ってしまう」
「このまま仕事に戻れなかったらどうしよう」
メンタル不調で休職すると、このような不安を感じる方は少なくありません。
しかし、休職中は「何もしていない期間」ではありません。
心身の状態を立て直し、今後の生活や仕事について考えるための大切な治療期間です。
休職中は「休むこと」が治療の一部です
抑うつ状態や不安、不眠などが強いときには、仕事を続けることで心身への負担が積み重なり、症状がさらに悪化することがあります。
休職が必要と判断された場合には、まず十分な休養をとり、治療に取り組むことが大切です。
「休んでいるだけでは申し訳ない」と感じる必要はありません。
今は仕事から離れて、回復することを優先する時期と考えてください。
休職中に意識したいこと
① 生活リズムを整える
まずは、起床時間や就寝時間をできる範囲で整えていきましょう。
毎日完璧に規則正しく生活する必要はありません。
朝にカーテンを開ける、着替える、食事をとるなど、小さなことから始めてみましょう。
② 体調に合わせて少しずつ活動する
体調が安定してきたら、散歩をする、買い物に出る、家事をするなど、無理のない範囲で活動を増やしていきます。
「一気に元の生活に戻す」のではなく、少しずつ活動量を戻していくことが大切です。
③ 仕事のことを考えすぎない
休職中も、仕事のメールや職場のことが頭から離れない方は少なくありません。
職場からの連絡が負担になる場合には、必要に応じて連絡方法や頻度について職場と相談することも大切です。体調が安定しない時期には職場からの連絡や返信が負担になります。
治療と休養を優先し、仕事について考える時間を意識的に減らすことも大切です。
④ 「早く復職しなければ」と焦らない
休職期間が長くなると、
「そろそろ復職しないと」
「周りに迷惑をかけている」
「自分だけ遅れている」
と焦ってしまうことがあります。
しかし、症状が十分に改善していない状態で無理に復職すると、再び体調を崩してしまう可能性があります。
復職の時期は、休職期間の長さだけで決めるものではありません。
睡眠、生活リズム、集中力、体力、気分の安定など、現在の状態を主治医と相談しながら判断することが大切です。
「働けそう」と思っても、すぐに復職とは限りません
「少し元気になったから、もう仕事に戻れる」
と感じることもあるでしょう。
しかし、仕事には通勤、長時間の集中、対人関係、業務上の責任など、日常生活とは異なる負荷があります。
そのため、復職できるかどうかは、
・安定して睡眠がとれているか
・日中の活動ができているか
・一定時間集中できるか
・外出や通勤が可能か
・仕事を想定した活動ができるか
・症状が大きく悪化せず生活できているか
などを総合的に考える必要があります。
メンタルヘルス不調からの復職について、職場での復帰支援や復職後のフォローを含めた段階的な支援が必要です。
復職するときは「元通り」がゴールとは限りません
復職できる状態になったとしても、最初から以前と同じ仕事量をこなすことが難しい場合があります。
必要に応じて、
・残業を控える
・業務量を減らす
・業務内容を調整する
・対人負荷の高い業務を一時的に減らす
・夜勤を避ける
・勤務時間を調整する
・在宅勤務を取り入れる
など、職場での配慮について相談することがあります。
具体的な配慮の内容は、症状や仕事内容、職場の制度などによって異なります。
休職中に「自分を責めない」ことも大切です
休職すると、
「自分は弱いのではないか」
「仕事を続けられない自分はダメなのではないか」
と自分を責めてしまう方もいます。
しかし、心身の不調によって休むことは、決して怠けていることではありません。
体調を回復させ、これからの生活を立て直すために必要な時間です。
焦らず、今できることから少しずつ取り組んでいきましょう。
執筆・監修
TOMOぬくもりメンタルクリニック
院長 藤田 朋大(医師/精神科・心療内科/産業医)
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蒲田心療内科・精神科|TOMOぬくもりメンタルクリニック
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